岐阜のマチュピチュへ——天空の茶畑を歩く旅
岐阜県揖斐川町に、まるでマチュピチュのようだと話題のスポットがあります。標高300メートルほどの山あいに広がる茶畑、その名も「天空の茶畑」。まるで空に浮かんでいるかのような光景が、訪れる人を魅了します。


入口には、ほっと一息つける茶店とカフェ
登山口にあたる場所には、昔ながらの趣ある茶屋と小さなカフェが併設されています。ここでは、地元名産の「揖斐茶(いびちゃ)」をはじめ、珍しい「古来茶(こらいちゃ)」も販売されています。登る前に、まずはお茶で一息。地元の方との会話も楽しく、旅の始まりにぴったりのひとときです。



幻の茶葉「古来茶」とは?
古来茶とは、戦前まで揖斐地方の山間部で自家用として栽培されていた在来品種の茶葉のこと。農薬や化学肥料を使わず、自然のままに育てられたお茶で、現代の大量生産型の茶とはまったく異なる味わいが特徴です。
香りは野趣に富み、どこか懐かしく、身体の奥にすっと染み入るような滋味があります。
この古来茶は長らく途絶えていたものの、近年になって地元の有志によって再発見・復活され、今では貴重な地域資源として見直されています。茶店では試飲も可能で、旅の記念に一袋買って帰る方も多いとか。

少しの登りの先に、絶景が待っている
茶屋をあとにして山道を登ること約20分。目の前に広がるのは、段々に連なる茶畑と、眼下に広がる山々の大パノラマ。空に浮かぶようなその景色は、まさに「天空の茶畑」の名にふさわしい光景です。晴れた日には遠くの山並みまで見渡せ、心が洗われるような感動を味わえます。
アクセス情報
所在地:
〒503-2506 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合
アクセス方法:
- 名神高速道路「大垣IC」または「関ヶ原IC」から車で約1時間
- カーナビでは「春日六合ふれあいの館」または「天空の茶畑 駐車場」で検索
- 駐車場からは徒歩で入口の茶屋までアクセス可能
※公共交通機関は本数が少ないため、車での訪問が推奨です。
山の静けさに包まれたこの場所で、心と身体をリセットする旅はいかがでしょうか。
「岐阜のマチュピチュ」、ぜひ一度訪れてみてください。
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