滋賀・堂山|川と堰堤、巨岩アスレチックを楽しむ変化に富んだ低山ハイク
川と堰堤、巨岩アスレチックを楽しむ変化に富んだ低山ハイク

滋賀県の「堂山(どうやま)」は、標高こそ高くないけれど、自然の変化が豊かで、短時間でも大満足の登山が楽しめる低山。
■ 標高:383m
■ 簡単ハイキングコースは上り300m 距離4.2km
2〜3時間ほどで周回できるお手軽なルートながら、美しい川や広大な砂地、巨岩のぼりなど“バリエーション豊かな風景”が次々に現れて、まるでアドベンチャー。
アクセスと登山口
今回のスタートは「迎不動堰堤(むかえふどうえんてい)」付近の登山口。
車でしかアクセスできない場所ではありますが、堂山の中でも最も気軽に登り始められるルートです。
ただし、登山口周辺の駐車スペースは限られているため、混雑する時間帯を避けるのがおすすめ。早めの行動が安心です。
川のせせらぎと静かな森を歩く
歩き始めてすぐに、澄んだ水が流れる小川が登場。
せせらぎの音と、緑に囲まれた穏やかな道を歩く時間は、まさに癒しそのもの。鳥のさえずりも心地よく、五感がゆっくり開いていくような感覚に。

「迎不動堰堤」と、不思議な砂の広場
少し進むと現れるのが「迎不動堰堤」。
無骨なコンクリートの構造物なのに、自然と共存しているような風景に驚かされます。さらにその上に広がるのが、まるで運動場のような広大な砂原。
ここは思わず足を止めたくなるスポット。山中に突然現れる砂地の空間には、どこか非日常的な静けさと美しさが漂っていて、写真を撮る手が止まりません。

巨岩のぼりでアスレチック気分
砂原を抜けると、道はだんだんと傾斜を増し、本格的な登山道に。
そして後半には、巨岩をよじ登るようなセクションも登場します。手を使って岩をつかみ、体を持ち上げる感覚は、ちょっとしたアスレチック。
まさか低山でこんな冒険気分を味わえるなんて、思ってもいませんでした。

なお、このルートでは登山用ポールはかえって邪魔になる場面もあるため、必要であればザックに収納できるタイプがおすすめ。
また、手袋(滑り止め付きの薄手のグローブなど)があると、岩場でのグリップや保護に役立ちます。
転倒やケガに備えて救急セットは持っていきましょうね

山頂からの展望
山頂に到着すると、琵琶湖や比叡山、近江大橋を見渡す開放感ある景色が広がります。
晴れた日には、遠くまで視界が開け、ここが標高300mほどの山とは思えないような爽快感。
お気に入りの岩を見つけてベンチにして、軽くおやつを広げてのんびりするのもおすすめ。
季節ごとの風景の変化も楽しめそうです。

下山とまとめ
堂山は、登山初心者でも無理なく歩ける距離と時間ながら、次々に表情を変える風景と、少しワイルドなアスレチック感が詰まった、魅力たっぷりの低山。
気軽に登れて、しっかり満足感がある「週末のリフレッシュ登山」にぴったりな一座でした。
次は紅葉の季節や、雪がうっすら積もった冬にまた来てみたいなと思います。
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