【滋賀・東近江】県の誇り「 近江上布 」──涼やかな夏の麻織物の魅力

近江上布 グッズ

滋賀県の誇り「 近江上布 」──涼やかな夏の麻織物の魅力

暑い夏でも快適に過ごせる和服の素材として、滋賀県の伝統的な麻織物「 近江上布 (おうみじょうふ)」が注目されています。江戸時代から続く歴史ある織物で、その涼しさと美しさは多くの人に愛されてきました。

近江上布 とは?

麻糸の原料「苧麻」

近江上布は麻の一種「苧麻(ちょま)」を使った手織りの織物です。通気性がよく、軽くて肌触りがさらりとしているため、特に夏の着物にぴったりの素材です。

苧麻で作った麻の糸

特徴と魅力

  • 天然素材の涼感:麻繊維ならではの通気性の良さで、暑い季節でも快適に過ごせます。
  • 透け感の美しさ:細い糸を使い、繊細に織り上げられるため、独特の透け感が魅力です。
  • 伝統の手織り:一枚一枚、熟練の職人が手で織るため、一点ものの味わいがあります。
  • 自然な色合い:生成りや藍染など、日本の伝統色が映える落ち着いた風合いです。

歴史の深さ

江戸時代から滋賀県東部の近江地方で織られてきた近江上布は、かつては農家の副業として発展。高級な夏物として全国に知られるようになりました。現在は伝統工芸品に指定され、技術の継承が続けられています。

近江上布の織り機

現代の近江上布

今でも滋賀県内には伝統を守る織元や工房が多数あり、手織りの技術を受け継いでいます。観光客向けには織物体験も開催されており、実際に触れてその魅力を感じることができます。

まとめ

夏の和服素材として長く愛されてきた「近江上布」は、滋賀の自然と職人の技術が生み出す宝物です。涼やかで美しいその織物は、ぜひ一度手に取ってみたい伝統工芸品のひとつです。

近江上布にふれるおすすめスポット

近江上布の歴史や技術を、実際に“見て・ふれて・学べる”スポットも滋賀県内に点在しています。旅の途中で立ち寄れば、より深い魅力を感じられるはずです。

  • 愛荘町立愛知川びんてまりの館(愛荘町)
    近江上布の展示とともに、手まりや織物文化を紹介する資料館。期間限定で織り体験も開催されています。
    所在地:滋賀県愛知郡愛荘町市1673番地
  • 近江上布伝統産業会館(東近江市)
    実際に織られた近江上布を展示販売しており、事前予約で織機体験も可能。地元職人の技を間近で見ることができます。
    所在地:滋賀県東近江市五個荘竜田町583
  • 能登川博物館(東近江市)
    麻の原料となる苧麻の栽培や、織物の歴史に関する常設展示あり。近江上布の資料保存にも力を入れています。
    所在地:滋賀県東近江市山路町2225

これらの施設では、予約すれば見学や体験も可能なところが多く、織物好きの方や文化に興味がある方にぴったり。旅の途中で伝統の技にふれてみてはいかがでしょうか。

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