野鳥観察 ここ滋賀県では様々な野鳥がやってきます。
そんな滋賀の道ばたに落ちていた卵の殻——ムクドリの子育ては驚きの連続!
滋賀県 の道ばたに落ちていた卵の殻—— ムクドリ の子育ては驚きの連続!
ある日、道ばたに落ちていた小さな卵の殻
散歩の途中、ふと足元に目をやると、薄い水色がかった小さな卵の殻が落ちていました。
とってもきれいなティファニーブルーです。
形も色もまだ新しくて、割れ方からしてヒナが孵ったあとのようです。

「これは何の卵だろう?」
調べてみると、どうやら ムクドリ の卵のようでした。
それをきっかけに、ムクドリのことが気になって、あれこれ調べてみました。
ムクドリ ってどんな鳥?
ムクドリ (椋鳥)は、スズメよりひと回り大きく、白いほっぺたとオレンジ色のくちばしが特徴の鳥です。
街中でもよく見かける、私たちにとって身近な存在です。

公園の木々、電線の上、夕方になると集団で飛び交う姿もおなじみですね。

子育て上手な ムクドリ
ムクドリ の繁殖期は 4月から7月ごろ。木のうろや建物の隙間などに巣を作り、4〜7個の卵 を産みます。
そして、夫婦で協力しながら、卵を温めたりヒナに餌を運んだりします。

特に感心したのは、ヒナが孵化したあと、親鳥が卵の殻をくわえて巣の外に捨てるという行動。
卵の殻を捨てる理由
ムクドリ が殻を外に運び出すのは、
- 天敵に巣の場所を知られないようにするため
- 巣の中を清潔に保つため
…という、ヒナを守るためのとても賢い行動なんです。
だから、今回道ばたで見つけた殻も、親鳥がわざと遠くまで運んで捨てたものかもしれません。

ムクドリ はどこで見られる?
ムクドリ は都市部にも多く生息していて、
- 公園
- 駅前の街路樹
- 田畑の周り
など、意外とすぐ近くで見つけられます。
特に夕方になると、大きな群れになってねぐらに戻る姿は圧巻。時にその鳴き声やフンが問題になることもありますが、それも彼らの「生きるための知恵」なんですね。
小さな殻から始まった、大きな学び
何気ない日常の中で見つけた、小さな卵の殻。
それがきっかけで、ムクドリ の子育ての知恵や、命をつなぐ工夫に触れることができました。
身近な自然には、まだまだ知らないドラマがたくさんあるのだと感じました。
今度は ムクドリ の子育ての様子を、実際に観察してみたいと思います。
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