自宅の畑で出会ったアゲハチョウ(ナミアゲハ)
〜身近で美しい蝶の魅力〜
春のやわらかな日差しの中、ふと滋賀県にある自宅の畑に目を向けると、ふわりと舞う美しい蝶の姿が。
その蝶は「ナミアゲハ(並揚羽)」と呼ばれる、日本では最もよく見られるアゲハチョウの一種です。

ナミアゲハとは?
ナミアゲハ(学名:Papilio xuthus)は、日本全国に分布しているチョウで、都市部の公園や庭先でもよく見かけることができます。名前の「ナミ(並)」は、「アゲハチョウの中でも代表的で一般的な種類である」という意味合いを持っています。
主な特徴
- 翅の模様:クリーム色と黒のコントラストが美しい縞模様。後翅にはオレンジ色と青色のアクセントがあり、とても華やか。
- 大きさ:開張(翅を広げたときの幅)は90〜110mmほどで、存在感のあるサイズ。
- 飛び方:優雅で軽やかに飛ぶ姿が特徴的。
幼虫と食草
ナミアゲハの幼虫は、ミカンやユズ、カラタチなど柑橘系の葉を好んで食べます。幼虫は成長とともに姿を変え、最初は鳥のフンのような保護色を持ち、やがて鮮やかな緑色へと変化します。成長途中では、敵から身を守るために「臭角(しゅうかく)」というオレンジ色の角を出すことも。
成虫の食事と役割
成虫になると、写真のように花の蜜を吸って栄養を補給します。この写真に写っている花は、おそらくネギ坊主(ネギの花)。こうした花々から蜜を吸いながら、同時に受粉の手助けもしている、まさに「飛ぶ花粉運び屋」なのです。

まとめ
ナミアゲハはその美しさと身近さから、多くの人々に親しまれている蝶です。都市の中でも自然とのつながりを感じさせてくれる存在であり、子どもたちの自然観察にもぴったりな生き物です。
もし春や初夏の風の中でこの蝶に出会えたなら、少し立ち止まって眺めてみてください。忙しい日々の中に、ほっと心和むひとときを与えてくれるはずです。
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